村上龍『自殺よりはセックス』
この前『半島を出よ』(上・下)を読了したばかりなのにまた村上龍の本を買ってしまった。
『自殺よりはセックス』
エッセイ選集。本のタイトルが気になって、目次をめくったら「曖昧でない男女関係など、火星に行っても心中の途中でも、ありはしない」ていうエッセイ・タイトルにやられてレジに直行。
あるエッセイより引用:
・・・父性、忘れないでくれ、これは幻想なのだ。強力な制度だが、幻想だ。人間が父親という制度をもつのは、二本足で立ったのと同じくらい重要な、永遠に解けない謎なのだ。 男は、制度的に父親になるしかない。女が他の動物と同じように、生物学的に母親になれるのとは決定的な違いだ。 良い父親になろうと本気で努力する男は、制度にすがるダメな男だ。それを娘は見抜く。娘は(本当は息子も)、良い父親ではなく、良い男を望んでいるのだ。
飛ばすね、村上さん。胸がスッとするよ。これはおそらく80年代後半に書かれたものだけど、もしかしたら実は昔一度読んであまり意味がわからず印象にも残らず忘れてたりするかもだけど、あらためて今出会って良かったと思う。