『ヒトラー ~最後の12日間~』
渋谷のシネマライズに『ヒトラー ~最後の12日間~』(日本公式サイト)を観に行った。
超オススメです。
でも重いです。ひたすら重い。
以下、ネタバレを含むが、まあ史実なので皆さん周知でしょう。
ヨーロッパの第二次大戦末期、ソ連軍がベルリンへと迫る中、ヒトラーやゲッペルスを初めとするナチス・ドイツの幹部たちやその家族は地下司令部に篭っていた。一方、外ではドイツ軍は殆ど壊滅状態であり、未だに第三帝国の正義を信じる少年や少女を含む一般市民たちが絶望的な防戦に身を挺する。地下司令部のヒトラーは錯乱状態で、無意味な命令を撒き散らし、市民の犠牲は一向に意に介さない。とっくに崩壊した権威にすがり付き、またそのために命を捨てる人々。ヒトラーの命令によって処刑のために寝ている途中で逮捕された将校は、下着姿で軍服を手に持って連行されて行き、道端で銃殺される間際に慌てて軍服を着、「ハイル・ヒトラー!」と叫びながら射殺される。子供に毒を飲ませて殺す母親(ゲッペルス婦人)。
そうした極限状態の諸々が迫真的に描かれている。独裁政治や個人崇拝の恐ろしさがその崩壊の瞬間においてとらえられている。さらに恐ろさを増しているのは、そうした渦中の人々(ヒトラーさえも含めて!)の普通の人としての側面にスポットライトをあてている事だ。狂気の独裁政治が遠いおとぎ話なんかではなく今もおれたちの隣に潜んでいるのかも、と考えさせられる。
コメント
TBありがとうございます。史実であるだけに、強烈なリアリティで深く考えさせられました。
>遠いおとぎ話なんかではなく今もおれたちの隣に潜んでいるのかも
そうなんですよね。そう思わせる「普通の人」たちだったことを描いていることで、起こりうる事象として考えさせられたと思います。
投稿者: あかん隊 | 2005年07月13日 14:57
TBありがとうございました。 Naktakと申します。 よろしくお願いします。
投稿者: Naktak | 2005年07月22日 06:46